God dag!Lone Wolf会計士です。
初心者が絶対に使いこなせておくべきエクセルの機能に絞ってご紹介する「これだけ!」シリーズのエクセル版初回として、「絶対参照」機能をご紹介していきます。
エクセルは様々な機能がありますが、最低限だけ使いこなせれば十分だと考えています(後はそれらの機能の組み合わせです)ので、その最低限に絞ってお伝えしていければと思います。
それではいってみましょう!
このブログはこんなブログ
このブログは「グローバル×会計専門性」を目指す人を対象に、「米国公認会計士の魅力やキャリア情報、及び「グローバル×会計専門性」というキャリアを歩むうえで役に立つノウハウが得られる」というコンセプトで運営しています。
前提知識はゼロかつ初心者向けの記事のため、「グローバル×会計専門性」のキャリアを目指すつもりがない方でも、会計のエッセンスの理解に役立つ記事の執筆を心掛けています。
ご参考にして頂ければ幸いです。
絶対参照とは
絶対参照とは、エクセル上で計算式を作りコピーをする際、参照先は変更しない処理をする、ということになります。使用するキーは「F4」です。
どういうこと?
エクセルではよくセルをコピーして、式を複製することがよくありますよね。
以下の例でみてみましょう。
売上個数が100個で固定とします。
単価が変動すれば、もちろん売上高も変動しますよね。この例では単価を10円~30円まで5円刻みで変動した時の売上高の変動を考えています。
まず、一番上のセルで売上高100個という数値が入力されています。
次は、単価が10円の時の売上高を計算する際、100個×10円=1,000円と計算します。エクセル上では以下のようにB5セルとC2セルを掛け算します。
さて、エクセルには式をコピーできる仕様があります。
なお、続く単価15円のセルに再度直接計算式を打ち込むのは非効率です。
昔は、ひとつひとつのセルに同じ式を何度も打ち込んでいたりしていたよ・・・
よって、すでに式を打ち込んだセルC5を利用することを考えます。有名なコピー(Ctrl + C)とペースト(Ctrl + V)という機能を使います。
ただし、この状態でコピー&ペーストすると、想定した通りにエクセルは動いてくれません。
売上個数は100個で固定したいのに、そのままコピー&ペーストをしてしまうと、売上個数を参照しているセルはC2からどんどん下にずれていってしまうのですね。
こういった参照セルを固定したいときに使用するものが、絶対参照機能となります。
「F4」キーを使用して、最初の計算式に以下のような工夫を施します。
参照を固定したいセルを選択して、「F4」キーを1回押すと、以下のように$マークが2つつきます。
これで、計算式をコピー&ペーストしても、売上個数として参照するセルはC2から動かなくなりました。
結果は以下の通りです。
正しく売上高が計算できましたね。以上が絶対参照の説明となります。
(応用編①)行のみの絶対参照
応用編として、以下の例を考えてみます。
今回は単価は10円で固定、売上個数を変動させた場合の売上高の変動を計算するケースですね。
単価は10円で固定ですから、今度は売上単価であるB5セルは絶対参照ですね。
しかしながら、この場合、売上個数に絶対参照をそのまま使ってしまうとうまくいかなくなります。
このような場合、行のみ絶対参照をする、という工夫が必要になります。
「F4」キーを2回押せば、行のみ固定(行のみ絶対参照)し、コピー&ペーストをすることができます。
$マークがC列から外れて、2行目のみ$マーク(絶対参照)するような見た目になったね
最終的な結果は以下の通りです。
(応用編②)行と列のみの絶対参照
もう一つ応用編として、以下のケースを考えてみましょう。
売上個数と販売単価の両方が変動した場合の、売上高の変動についてです。
さて、コピー&ペーストを使用して効率的に計算する場合、今回はどのように絶対参照を組み合わせていけばよいのでしょうか?
行の絶対参照(xx行目は変えたくない)は既に説明しましたが、エクセルには列の絶対参照(例えば、C列は変えたくない)という機能もあります。
使い方は以下の通りです。
行の絶対参照 = 「F4」キーを2回押す
列の絶対参照 = 「F4」キーを3回押す
今回、売上個数は2行目に固定、売上単価はB列に固定したいですね。
この場合、以下の通りの式にすると上手くいきます。
絶対参照を表す$マークが、B列と2行目のみに付くような見た目になっているね
あとは、C5セルをコピー&ペーストするだけです。
結果は以下の通りです。
一応、数式も載せておきます。
うまい具合にエクセルの計算式が機能していることがわかります。
今回はエクセルの基本中の基本である絶対参照について解説しました。
それでは、また。Vi ses!
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