God dag!Lone Wolf会計士です。
まず初めに読みたい記事として、前回はなぜグローバルという目線が必要かについて述べました。
グローバルな目線を持つことは非常に重要だということがわかったね
2回目の今回は、なぜ専門性が必要か?という観点で記事を書いていきます。
前回の記事と合わせて読むことで、このグローバルな世の中において「グローバル×専門性」という掛け算がなぜ必要かご理解いただけると思います。
それではいってみましょう。
このブログはこんなブログ
このブログは「グローバル×会計専門性」を目指す人を対象に、「米国公認会計士の魅力やキャリア情報、及び「グローバル×会計専門性」というキャリアを歩むうえで役に立つノウハウが得られる」というコンセプトで運営しています。 前提知識はゼロかつ初心者向けの記事のため、「グローバル×会計専門性」のキャリアを目指すつもりがない方でも、会計のエッセンスの理解に役立つ記事の執筆を心掛けています。
ご参考にして頂ければ幸いです。
なぜ専門性が必要か?
なぜキャリアを構築するうえで専門性が必要であり、専門性をどのように身に付けていくべきなのかについて考えていきたいと思います。
外国の雇用条件=グローバルスタンダード
まず最初に、日本では常識となっている「新卒一括採用」はグローバルな目線でみるとマイナーな採用形態です。
一方で世界に目を向けると、欧米では新卒の学生(もしくは在学中の学生)は通常インターンシップに参加します。
このインターンシップを通じて、まず自分がこなせる仕事のスキル(=専門性)を身に付けるのです。加えて育休等で職場に期間限定の欠員が出た時のタイミングでパートタイムで雇用され、さらに仕事のスキルを磨きながら、本採用へとステップアップしていきます。
つまり、外国において採用活動が行われる上で重要なのは、候補者の将来性よりも「この候補者は何ができるのか」という点です。つまりこの人の専門性は何か、ということを十分にアピールするため、自分の専門性を身に付け、かつ言語化する必要があるのです。
有名な話として、日本人に対して「あなたの仕事は何ですか?」と問いかけたとき、多くの日本人は「銀行に勤めています」「○○株式会社で働いています」という答えをするそうです。一方で、欧米人に同様な質問をすると「ITエンジニア」「会計士」というような具体的なスキルを挙げることが多いそうです。
外国で通用するためには、自分はどこの組織に所属しているのか、ではなく、自分の専門性を身に付け、自分は何ができるのか、という点について十分に言語化していく必要があることがわかりますね。
この点が、自分の専門性を身に付ける必要がある理由のひとつです。
専門性の掛け算の重要性
専門性を身に付けるべき次の理由は、キャリアの強みは専門性の掛け算であるためです。
どういうこと?
例えば、専門性がゼロの人と、専門性が一つある人の比較では、もちろん専門性が一つある人の方が魅力的ですよね。
ただし、専門性が一つだけで十分かどうかといわれれば、もう一歩進める必要があります。
どういうことか?
仮に自分の専門性が一つだけだとします。
例えば、英語だけで勝負しようと思うなら、ネイティブや通訳業で働いている人には日本人は通常勝てません。
同様に、例えば、公認会計士の資格だけで勝負しようと思うなら、ライバルは公認会計士有資格者3万人以上に上ります。
ここで、英語ができる公認会計士であればいかがでしょうか。
英語ができる、の定義が難しいですが、ここでは単純にTOEIC900点以上、とします。
TOEICの点数を900点以上取る受験者の割合を、仮に全体の5%であるとし、公認会計士のライバル達が特段英語が得意ではない集団である(TOEIC受験者と同じように分布している)とすると、一気にライバルは公認会計士有資格者のうち5%である1,500人程度(30,000人×5%=1,500人程度)まで減ります。
英語×公認会計士、という掛け算だけで相当ユニークで目立った存在となり得ます。
上記の通りたった二つの専門性を磨くだけで、労働市場において価値が高まります。
専門性を3つ、4つ、…と増やしていくとどうなるでしょうか?
専門性が増えれば増えるほど、専門性の掛け算で自分がユニークな存在になっていき、自分に対する需要が上がっていくのです。
これが2つ目の専門性を身に付ける理由です。
専門性の考え方
では具体的に専門性とはなんでしょうか?どのように考えればいいのでしょうか?
専門性は資格そのものではなく、ポータブルなスキル、つまり他社でも通用するスキルです。
例えば、以下のようなものが該当します。どちらかというとソフトスキル(目に見えないスキル、例えばコミュニケーション能力)よりもハードスキル(目に見えるスキル、例えば経験や資格)の方が客観性があるので、言語化は容易になります。
- プログラミング言語のPythonを扱えます
- SAPの導入の経験があります
- CFOをやっていたので同様な経営層の仕事ができます
- 会計コンサルとして新会計基準の導入プロジェクトを支援していました
- 資材調達の新規サプライヤー開拓なら任せてください
一方で、古い会社に勤めていてガラパゴス化しているようなシステム(他社で使われていないカスタマイズされたシステムも含む)に精通しているというスキル、その会社特有の業務標準に基づいている仕事を回すことができるスキル、こういったスキルは他社で使いまわしができず、専門性とは呼べません。
このように、採用された場合はこういった仕事で活躍できる、ということを相手に具体的に想像してもらえるようなスキルを言語化していく必要があります。
再度繰り返しになりますが、重要なことは他社でも通用するようなポータブルなスキルを身に付けることです。こういったことを念頭において、専門性を身に付けキャリアを形成していく必要があります。
もちろん外国で通用するためだけでなく、日本で転職活動をする際にもポータブルスキルを持っていると役立ちます。○○ができる人材を求めている、という求人が出た場合に、ポータブルなスキルを持っていることを強調できるような経験があれば、すぐにマッチングされますよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は専門性を身に付ける必要性について記事を書きました。
前回のなぜグローバルという目線が必要か?という記事と合わせて読んで頂ければ、本ブログのメインテーマである「グローバル×専門性」の重要性がご理解いただけるかと思います。
それでは今回はこの辺りで。
Vi ses!
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